カードローンの金利はどう決まる?利息や返済総額の計算方法を解説


カードローンの案内を見ていると、よく目にする「金利」。銀行預金の案内などでも見かけますが「金利と聞いてもあまりぴんとこない」「カードローンを検討する際もさほど気にならない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
金利はカードローンの返済総額を左右する重要な要素です。場合によっては、金利によって返済が長期化したり、ご自身の想定を超える負担を生み出す場合もあります。
そこでこの記事では、金利の基本とともに、カードローンを選ぶポイントとなる利息の計算方法や、最終的な返済総額の確認方法について解説していきます。
カードローンの金利は会社によって異なる
カードローンで適用される金利は、一般的にカードローンを提供する会社の審査(審査基準はカードローンを提供する会社によって異なる)で設定されるため、カードローンを提供する会社や申込者(契約者)によって異なります。
なお、カードローンで適用される金利の上限は、利息制限法(※1)によって定められており、利息制限法による上限金利は、借入金額に応じて最大で年20.0%となっています。
※1 利息制限法
お金の貸し借りにおける金利の上限などを定めた法律で、この法律で定められた金利の上限を超えて貸し付けることを禁止しています。また、その金利の上限は貸付金額によって異なり、最大で年20.0%となっています。
カードローンの金利、利息、利子の違いは?
カードローンの金利とは、借入額(元金)に対する利息の割合のことで、一般的には1年間の利息の割合(年利)として使われる場合が多いです。
利息は、お金の貸し借りや預け入れた際に一定の割合で発生するお金のことを指す言葉として使われます。お金の貸し借りであれば、借りたお金(貸し たお金)に加えて利息を支払う、金融機関にお金を預け入れると、預け入れたお金(元金)に加えて金利に応じた利息(利子)を受け取ることになります。
なお利子は基本的に利息と同じ意味で使われます。一般的にカードローンでお金を借り入れた際に発生する場合は「利息」(支払う必要がある)、金融機関にお金を預け入れた際に発生する場合は「利子」(受け取ることができる)として使われる場合が多いです。
カードローンの「金利」の基本
ここでは、カードローンの金利について詳しく解説します。
まずは金利の上限から見ていきましょう。
1.「金利」には上限がある
借入する際の金利には、法律で有効とされる上限があります。利息制限法で以下のように定められており、これらを超える金利での貸付は民事上無効とされています。
・貸付額が10万円未満の場合:年20.0%
・貸付額が10万円以上100万円未満の場合:年18.0%
・貸付額が100万円以上の場合:年15.0%
これからカードローンの利用を検討されている場合、実際にご自身の借入に適用される金利は、審査終了後にならないとわかりません。しかしすでに借入をされている場合は、カードの利用明細や支払明細などでわかります。確認してみましょう。
新たにカードローンを検討される場合も、LINEポケットマネーであれば年率3.0~18.0%というように、あらかじめ適用される金利が表示されているケースも多いです。契約前にしっかりと金利を確認してみてください。
2.利息額の計算方法
実際の借入の際に、利息額がどれくらいになるかは、以下の計算式に当てはめることで、ご自身でも計算することができます。
元金(残高)×金利(実質年率)÷365日×借りた日数
※うるう年の場合は366日で計算
元金とは、ご自身の借入金額です。前述の通り、カードローンの金利は一般的に「実質金利」と表示され、パーセンテージ(%)で示されています。実際に計算する場合、金利は小数に換えて計算するため、仮に18.0%とすると、100で割って0.18として計算式に当てはめます。
LINEポケットマネーなどのカードローンにおいては、年率3.0~18.0%といった形で幅をもたせて示されているのが一般的です。ご自身が金利を何パーセントで利用できるかは、借入可能額とともに審査によって決まります。
はじめから最低の金利で借入できることは、ほとんどないと考えてよいでしょう。そのため、これから利用するカードローンの利息額を計算する場合は、一番高い金利を計算式に入れて計算してみてください。
またカードローンの利息は、多くの場合「日割り」で計算されます。たとえば、1カ月(30日間)借入するのであれば、年利息額を一旦365日(1年間。うるう年は366日)で割った後、あらためて30を掛けることによって、利息額を計算します。
ちなみにすでにカードローンを利用されている場合、ご自身がこれまでに支払った利息額は明細を見ればわかります。毎月の返済とともに利息が減っているか、元金はどの程度返せているか、確認してみましょう。
カードローンの利息負担を抑えるコツ
借入の際に支払わなければならない利息も、できる限り負担は減らしたいですよね。
ここでは、利息負担を抑えるコツを3つご紹介します。
