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消費者金融とは?意外に知らない成り立ちや、銀行との違いを解説

公開日:2023年06月26日

更新日:2025年06月12日

著者:金指 歩

お金を借りたいときに選択肢としてあがるのが消費者金融です。しかし、いつどのような流れで消費者金融ができたのか、知らない方も多いのではないでしょうか。この記事では、消費者金融の成り立ちや代表的な事業者、消費者金融を利用するメリット・デメリット、利用時の流れなどについて解説します。初めて消費者金融を利用する際にぜひ参考にしてください。

消費者金融とは?

消費者金融とは、主に個人を対象として融資を行う貸金業者です。消費者金融は、貸金業者として、金融庁から委任を受けた各地の財務局長、または、都道府県知事の登録を受けています。消費者金融には、貸金業法という貸金業者が順守すべき規制が定められた法律が適用されます。なお、登録を受けずに貸金業を行うと法律によって罰せられます。

消費者金融の成り立ち

消費者金融の成り立ちを解説していきます。 

 

消費者金融は「知人や友人との貸し借り」から始まった

まだ消費者金融がなかった戦前は、銀行が個人にお金を貸すことはほとんどなく、お金に困った人々は知人や友人、親族との間でお金を貸し借りするしかありませんでした。その中で、個人間の貸し借りに高い金利を設定する「素人高利貸」が数多く現れます。この素人高利貸が時代の流れとともに消費者金融へと変わっていきました。

 

そして1930年には、日本昼夜銀行という金融機関が個人向け小口融資を開始しています。しかし借入には、25歳以上の既婚者で、東京市(当時)または近接町村に構える官公庁や、それ相応の会社に2年以上勤めていること、2名以上の資力のある保証人を立てられること、などの厳しい条件がつけられていました。かなり優秀な、いわゆる「サラリーマン」でなければ個人向け小口融資を利用できなかったようです。

 

「サラリーマン世帯」をターゲットにした「団地金融」が消費者金融に発展

お金の貸し借りは戦争によって一度途切れたものの、戦後から10年ほど経った1950年代半ば頃から再開しました。当時は「サラリーマン家庭」、特に団地に住む「団地族」を中心に、テレビ・冷蔵庫・洗濯機という「三種の神器」が普及しつつありました。これらの製品を購入する際には「月賦(げっぷ)」、今でいうローンがよく利用されていたそうです。「借金をしてでも豊かな生活を実現したい」という団地族の気持ちがうかがえます。

 

そのような時代を背景として、1960年代には「素人高利貸」だった人々が、森田商事や日本クレジットセンターなどの消費者金融を設立しました。団地居住者を対象として無担保で資金を貸し付ける「団地金融」を活発化させていきました。

 

「サラ金」の成長とともに法整備が進み、現在の形に

その後、高度経済成長期に入った1960年代からは、団地金融に代わって「サラリーマン金融(サラ金)」が急成長しました。アコム、プロミス、レイクという現在も存在する知名度の高いサービスの元となった消費者金融の創業者が活躍したのもこの頃です。

 

1960年代の「サラリーマン家庭」では妻が財布を握っているため、妻に隠れてこっそりと借入する「サラリーマン」が多かったようです。当時の「サラリーマン」は、飲み会やゴルフなどの交際費が非常に多かったという時代的な背景もあります。

 

1970年代以降、サラ金の成長とともに強引な取り立てなどが問題となったため、1983年に貸金業規制法が施行されました。2000年代からは消費者金融同士の交流も始まり、業界が徐々に健全化します。

 

そして2010年には貸金業法と出資法が一部改正されて「グレーゾーン金利」がなくなり、年収の3分の1を借入の上限とする「総量規制」が導入されました。

現在の消費者金融や銀行との違い

前述のような歴史を背景に、現在はどのような消費者金融があるのでしょうか。銀行との違いも説明します。

 

代表的な消費者金融や、最近登場した消費者金融・サービスは?

消費者金融は時代の流れとともに設立や統廃合を繰り返しています。現在の代表的な消費者金融は次の通りです。

 

<主な大手消費者金融>

・アコム株式会社

・アイフル株式会社

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(プロミス)

・新生フィナンシャル株式会社(レイク)

・三井住友カード株式会社(SMBCモビット)

 

<そのほかの主な消費者金融>

・株式会社アロー

・ダイレクトワン株式会社

・株式会社セントラル

・フクホー株式会社

・中央リテール株式会社

 

<最近登場した消費者金融・サービス>

LINE Credit株式会社(LINEポケットマネー)

・株式会社NTTドコモ(dスマホローン)

・株式会社メルペイ(メルペイスマートマネー)

・株式会社ファミマデジタルワン(ファミペイローン)

 

消費者金融と銀行の違い

消費者金融だけでなく銀行もカードローンを提供しています。両者は似ているように感じるかもしれませんが、明確な相違点が2つあります。

 

ひとつ目はメインとする事業の違いです。消費者金融は個人向けの小口融資を主としていますが、銀行は法人向けの大口融資を主とし、住宅ローンや自動車ローンなど借入用途を限定した商品も展開しています。

 

もうひとつは適用される法律の違いです。消費者金融は貸金業者として貸金業法の対象となりますが、銀行は銀行法の対象となっています。そのため、消費者金融のカードローンは貸金業法による「総量規制」の対象ですが、銀行の個人向けカードローンは対象外です。ただし、銀行カードローンが抜け道的に利用されることを防ぐため、現在では銀行が自主的に総量規制に準じた規制を行っています。

 

消費者金融、銀行、クレジットカードの違い

キャッシングができるサービスといえば、消費者金融や銀行のカードローン、クレジットカードのキャッシング枠です。これらにはさまざまな違いがありますが、特に利用者目線から見て気になる、適用される金利の違いを押さえましょう。

 

以下は消費者金融、銀行カードローン、クレジットカードのキャッシング枠の金利の相場です。実際に適用される金利は申込先や申込人の状況によって異なり、申込時の審査によって決定されます。

消費者金融のメリット・デメリット

消費者金融を利用する際の主なメリット・デメリットについて確認してみましょう。

 

メリット

・申込から借入までのスピードが早い場合が多い(最短即日)

消費者金融は、申込から借入までのスピードが早い傾向にあり、最短で即日融資が受けられる場合もあります。一方、銀行のカードローンでは、審査が当日中に完了しないことがあり、即日融資には対応していない場合があります。

 

・無利息期間を設定している会社もある

無利息期間(初回30日間、利息0円など)をサービスとして提供している消費者金融もあります。無利息期間内に返済が終われば、利息の負担はゼロになるため、無利息期間のサービスを利用することで出費を最小限に抑えることができます。なお、LINEポケットマネーには、最大30日分の利息が0円になる「30日間利息0円サービス」が適用されるプランが用意されています。

 

1 新規契約時の特典であり、適用には諸条件があります

 

返済サイクルを調整できる場合ある

消費者金融によっては、複数の返済日から選択できる、返済日を自由に指定できるなど、返済サイクルを自由に調整できる場合があります。一方、銀行のカードローンでは、返済日が指定されている場合が多いです。

 

デメリット

・上限金利が高い傾向がある

消費者金融で適用される上限金利は、銀行のカードローンと比較して高い傾向にあります。

 

・年収の3分の1までの金額しか借入できない

貸金業者は、貸金業者からの借入残高の総額が年収の3分の1を超える貸付けが、総量規制(※2)により禁止されています。消費者金融は貸金業者に該当するため、総量規制の対象となります。一方、銀行は貸金業者に該当しないため、銀行のカードローンは総量規制の対象外となります。ただし、銀行カードローンの多くは、総量規制と同等の自主規制のルールを設けているため、総量規制を超える借入ができるとは限りません。

 

2 総量規制

総量規制とは、借り過ぎ・貸し過ぎを防ぐため、貸金業者から借りられるお金の総額に制限を設ける貸金業法の規制のことです。貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合は、新たな借入はできなくなります。

(例)利用者の年収が300万円の場合、貸金業者から100万円までしか借りられないということになります。

消費者金融を利用できる人、利用する際の流れ

次に消費者金融を利用できる人の条件や、利用する際の流れについて説明します。

 

消費者金融を利用できる条件

消費者金融を利用するためには、主に次の2つの条件を満たす必要があります。

 

ひとつ目は、成人の年齢に達していることです。202241日より成年年齢が18歳に引き下げられましたが、貸金業者によって利用できる年齢が異なっており、現在も20歳以上を条件としている場合があります。20歳未満の方が申込をする際は年齢に関する条件を必ず確認しましょう。

 

そしてふたつ目の条件は、安定した収入と返済能力があることです。会社員や自営業だけでなく、アルバイト・パートなどの安定した収入がある主婦や学生も申込できる場合があります。

 

なお、基本的に連帯保証人は不要です。ひとつの消費者金融から50万円超を借りる場合、もしくは複数の消費者金融から合計100万円超を借りる場合は、源泉徴収票などの収入を証明する書類が必要になります。

 

消費者金融の申込~利用まで

消費者金融を利用する際は、一般的に次のような流れで手続を進めていきます。

1.申込

まずは公式サイトや消費者金融の自動契約機などから申込みます。年収や勤務先などの申告内容を正直に記載しましょう。また、本人確認書類や場合によっては収入証明などの資料も提出する必要があります。

2.審査

申込内容に基づいて審査します。消費者金融は即日審査が可能な場合もあります。1日の早い時間帯に申込をすれば、その日のうちに審査結果が来るかもしれません。

3.契約

審査結果を見てそのまま契約する場合は、契約書を締結します。最近ではネット完結で契約できる消費者金融も増えています。

4.借入

借入限度額の範囲内で、好きな金額を借入できます。多めに借入することもできますが、その分、利息負担も増えてしまうため、最低限の借入にしておくことをおすすめします。

5.返済

事前に取り決めた毎月の約定返済日に返済します。返済に1日でも遅れてしまうと、最大で年20.0%(実質年率)の遅延損害金を払うことになるため、期日までに返済額を入金しておきましょう。

LINEポケットマネーはスマホ完結で利用しやすい

近年、IT環境を活用した新しい消費者金融・サービスが登場しています。そのうちのひとつである「LINEポケットマネー」は、以下のような特徴があります。

 

● 申込から借入までスマートフォンで完結

● 独自のスコアリングサービス「LINEスコア」で、申込前に仮条件がわかる

● スタンダードプラン、マイペースプラン、プレミアムプランの3つを用意

●最短20分で融資

● スタンダードプランの初回特典として、新規契約日の翌日から最大30日間利息が0円(※諸条件あり)

 

LINEポケットマネー」で自分がどれくらいのお金を借りられるのか気になる場合、「LINEスコア」で設問に回答していくと、目安となる借入限度額や金利がわかります。初めて利用される方は利息0円サービスもありますので、ぜひ一度検討してみてください。

まとめ

消費者金融の歴史は長く、個人の「お金を借りたい」というニーズを受けて、時代とともに発展、成長してきました。さらに現在は法整備も進み、歴史的にみても比較的安心して利用しやすい環境下だといえます。

 

最近登場したローンサービスのひとつ「LINEポケットマネー」は、申込から借入までスマートフォンで完結できて便利です。ほかの消費者金融・ローンサービスとも比較検討し、自分に合ったものを利用してはいかがでしょうか。

 

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執筆者

金指 歩

 

大学時代にFP3級取得。新卒で大手信託銀行に入社、住宅ローンや個人資産運用の営業に従事、複数の銀行業務検定や外務員資格など取得。その後不動産会社や証券会社に勤務したのち、2017年よりフリーライターとして独立、金融系記事や取材記事を執筆。最近は編集者としても活動している。

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