カードローンの危険性とは?リスクを理解した上手な活用方法をFPが解説


毎月の生活費や急な出費でお金が必要な場合、カードローンを利用したキャッシングを検討される人も多いと思います。カードローンは、使い道の自由度が高いなどのメリットもありますが、事前に知っておくべきさまざまな危険性(リスク)もあります。
今回はカードローンのメリットやデメリット、リスクの回避方法などについて詳しく解説します。
カードローンのデメリットや危険性(リスク)
利便性が高いカードローンですが、一方でデメリットや危険性(リスク)もあります。カードローンを利用する前に知っておきたい主なデメリットや危険性(リスク)について確認します。
ほかのローンを組むときの審査に影響する可能性がある
カードローンの借入金額や返済情報などの取引履歴は、信用情報機関に登録されます。金融機関では、住宅ローンや自動車ローンなどの申込があった場合、信用情報機関に照会して申込者の信用情報を取得し、審査が行われます。カードローンの返済の延滞などがある場合は、ほかのローンの審査に影響する可能性があります。
ほかのローンと比べて金利が高い傾向にある
カードローンは、住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなどのような目的別ローンと比べて、適用される金利は高い傾向にあります。目的別ローンの審査には、使い道や金額などを証明する書類が必要であり、担保や保証人が必要な場合もあります。一方、カードローンは、本人確認書類のみで利用できるものが多く、金融機関にとっては貸し倒れのリスクが高いなどのことから、その分金利も高めに設定されています。
利便性が高いため借りすぎる可能性がある
カードローンは、借入可能額内であれば何度でも追加の借入れができます。また、コンビニの提携ATMやスマートフォンなどで借入れができるカードローンもあります。カードローンは利便性が高いため、必要以上にお金を借りてしまう可能性があります。借入れの際は、事前に返済計画を立てたうえで、本当に必要な金額だけを借りるようにしましょう。
返済期間が長期化し、返済総額が増える可能性がある
カードローンの多くは、リボルビング払いが採用されています。リボルビング払いは、借入限度額や借入残高に応じて毎月一定の金額を返済する方法です。毎月の返済が少額になると月々の負担は軽減されますが、元本の返済が遅くなるため、返済期間は長くなります。また、返済期間が長期化すると負担する利息も増えるので 、返済総額が増える可能性もあります。
「毎月支払っているのになかなか返済が終わらない」という事態にならないように、計画的に利用するだけでなく、資金に余裕があるときは繰り上げ返済をするなど、早めに完済するようにしましょう。
カードローンのメリット
カードローンの主なデメリットや危険性(リスク)について確認しましたが、ここからは、カードローンのメリットについてみていきましょう。
保証人を知人に依頼する必要がない
カードローンは、担保や保証人が不要で本人確認書類のみで利用できるものが多いです。担保を用意したり保証人を探したりする手間が省けるため、時間をかけずにカードローンを利用することができます。また、本人確認書類のみで利用できる場合、カードローンの利用を知人に知られないというメリットもあります。
利用限度額の範囲内であれば、何度でも利用できる
カードローンでは、あらかじめ設定された利用限度額(極度額)の範囲内であれば、何度でも借入や返済をすることができます(※2 極度貸付)。必要なタイミングで利用できるため、急な出費などにも対応することができます。
※2 極度貸付
契約書であらかじめ設定された極度額(利用限 度額)の範囲内であれば、繰り返し借入や返済をすることができる融資契約のことです。
アプリなら利用場所や時間を選ばない
スマートフォンのアプリから申込みや借入などができるカードローンであれば、場所を選ばず、カードローン会社の営業時間外でも利用することができます。なお、LINEポケットマネーは身近なLINEアプリから利用が可能です。
カードローンの危険性(リスク)を回避する方法
カードローンのデメリットや危険性(リスク)を回避する主な方法について確認します。
事前に返済計画を立ててから利用する
毎月の返済額や返済期間などを事前に確認し、無理のない範囲で返済計画を立てることが大切です。返済計画を把握することで、お金の借り過ぎや返済期間の長期化などの危険性を軽減することができます。カードローン会社によっては、公式サイトで返済シミュレーションツールを用意している場合があるため、活用を検討してみましょう。
必要な時に必要な金額だけ利用する
利便性の高さから、必要以上にお金を借りてしまうこともあります。借入残高が多くなるとその分利息も増え、返済総額も多くなります。また、返済が困難になるリスクや他のローンを利用する際の審査に影響する可能性もあります。必要な時に必要な金額だけ利用することを心がけることで、このような危険性を軽減することができます。
メール通知サービスを活用して返済日を忘れな いようにする
カードローン会社によっては、返済期日の前に次回の返済日や金額などをメールでお知らせしてくれるメール通知サービスを提供しています。メール通知サービスを利用することで、延滞することによる遅延損害金の発生や信用情報への影響、カードローンの利用停止などの危険性を軽減することができます。
返済日が近づくとLINEでお知らせ!「LINEポケットマネー」
LINEポケットマネーは、身近なLINEアプリで申込から審査、借入が完結できるローンサービスです。
LINEポケットマネーには、元本と利息をいつでも確認できる機能や、申込前に毎月の返済額などを確認できる返済シミュレーションツールなど、無理のない返済をアシストしてくれるさまざまなツールがあります。また、約定返済日の3日前にLINEメッセージで返済日や金額を配信する機能もあるため、返済管理に役立てることも可能です。
まとめ
カードローンは利便性が高いなどのメリットがある一方で、お金の借り過ぎや返済期間の長期化(返済総額が増える)などのデメリットもあります。カードローンは、デメリットを正しく理解した上で、計画的に利用するとよいでしょう。また、日頃からLINEアプリを使っている人であれば、返済管理をしっかり行うことができる「LINEポケットマネー」を選択肢の1つとして検討して みてはいかがでしょうか。
執筆者
中田 真
給与明細は「手取り額しか見ない」普通のサラリーマンでしたが、お金の知識のなさに漠然とした不安を感じたことから、CFP(R)資格を取得。現在、生活に身近なお金・終活・老後の生活資金の準備や使い方のテーマを中心に、個別相談、セミナー講師、執筆などで活動中。