車の免許取得費用は分割払いにできる?支払方法やメリットとデメリットを解説


車の免許取得にかかる費用は、分割払いが可能です。また、分割払いの他にもいくつかの支払い方法があります。この記事では、車の運転免許取得にかかる費用、分割払いによるメリット・デメリット、その他の支払い方法について解説します。
車の免許取得にかかる費用は分割払いできる
車の免許取得にはまとまった費用が必要ですが、必ずしも現金一括払いで用意しなければならないわけではありません。教習所では、教習生の経済的な事情に合わせて、複数の支払い方法に対応していることが多いです。
学生や新社会人など、手元の資金に余裕がない場合でも、クレジットカードや各種ローンを上手に活用すれば、無理なく教習をスタートできます。
車の免許取得にかかる費用相場

免許取得にかかる費用は、取得する方法、取得する免許の種類、そして教習を受ける地域や時期によって変動します。
事前に内訳を把握しておくと、資金計画が立てやすくなります。ここでは、以下の3つに分けて、解説します。
・通学教習にかかる費用
・合宿教習にかかる費用
・教習以外にかかる費用
通学教習にかかる費用
自宅や学校から教習所に通いながら免許を取得する「通学教習」の場合、費用の相場はAT車限定免許で20万円前半〜30万円半ば程度、MT車免許で20万円半ば〜30万円後半程度が一般的です。
また、春休みや夏休みといった繁忙期には料金が高めに設定されることがあります。一方で、閑散期にはキャンペ ーンなどで料金が安くなることもあります。地域の物価や教習所の立地によっても数万円の差が出る可能性があります。そのため、いくつかの教習所で料金比較をしておくと、費用を抑えながら免許取得ができるでしょう。
合宿教習にかかる費用
地方の教習所や宿泊施設に滞在しながら短期間で免許を取得する「合宿教習」の場合、費用の相場はAT限定免許で10万後半〜30万円前半程度、MT免許で20万円前半〜30万円後半程度が一般的です。
合宿教習は、宿泊費や食費まで含まれているパックプランが多く、通学教習に比べて割安になる可能性が高いです。ただし、学生に人気のシーズンや教習所敷地内にある寮ではない宿泊施設を1人で利用すると、通学教習と同等かそれ以上の金額になることもあります。また、合宿教習を選ぶ場合は、交通費が支給されるかどうかも事前に確認しておきましょう。
教習以外にかかる費用
教習料金として支払うパック料金以外にも、免許取得の過程で別途発生する費用があります。例えば、仮免許試験の手数料(受験料2,950円、試験車使用料1,750円、仮免許証交付料1,100円)や、運転免許センターでの本免許試験手数料(受験料1,900円、免許証交付料2,350円)です。
また、技能教習で規定の時間内に合格レベルに達しなかった場合や、検定に不合格になった場合には、追加教習費や再検定料が必要になります。これらは1回あたり数千円程度ですが、回数が重なると大きな出費になります。
教習所によっては、追加料金が不要になる安心パックなどのオプションを用意している場合もあるので、運転に自信がない方は検討してみると良いでしょう。
車の免許取得にかかる費用を支払う方法

車の免許取得には20万〜30万円後半程度の費用がかかるため、一括での支払いが難しいと感じる方も少なくありません。そのような場合でも、支払い方法を工夫すれば、月々の負担を抑えながら免許取得を目指すことが可能です。
支払い方法には、金利手数料の有無、支払い回数の柔軟性、審査の難易度など、異なる特徴があります。ご自身の収入状況や、月々いくらなら無理なく支払えるかを考慮して、最適な方法を選びましょう。ここでは、代表的な4つの支払い方法について解説します。
・クレジットカードの分割払い
・教習所独自の分割払い
・運転免許ローンを利用した支払い
・カードローンを利用した支払い
クレジットカードの分割払い
お手持ちのクレジットカードで教習費用を決済し、あとから分割払いを選択する方法です。新たなローンの申込や審査が不要で、普段使っているクレジットカードを利用できる点が特徴です。また、利用額に応じてカードのポイントが貯まる点も魅力です。
ただし、すべての教習所がクレジットカード払いに対応しているわけではないほか、カードの利用限度額を超える場合は決済できません。分割払いにはカード会社所定の金利手数料がかかるため、回数を増やすと総支払い額が増える点には十分な注意が必要です。
教習所独自の分割払い
教習所が信販会社などを通さずに独自に設けている分割払い制度を利用する方法です。教習料金の総額を2回から3回などに分けて、あらかじめ定められた期間までに支払う仕組みとなっています。金利や手数料がかからないことが多く、支払い総額を教習料金のみに抑えられます。
しかし、毎回資金を用意する手間がかかる点には注意が必要です。また、すべての教習所が分割払いに対応しているわけではないため、利用を希望する場合は、事前に教習所の窓口で詳細な条件を確認しておきましょう。
運転免許ローンを利用した支払い
運転免許ローンは、銀行や信販会社、大学生協などが提供する免許取得専用の目的別ローンです。金利が比較的低く、支払い回数も最大36〜60回など柔軟に設定できるため、月々の返済額を数千円程度に抑えられるのが特徴です。
学生向けの「スキップ払い」が利用できる場合もあり、在学中は利息のみの支払いで済むなど、学生に配慮したプランも豊富です。ただし、審査には数日から数週間かかる可能性があり、必要書類も多いため、入所まで時間に余裕を持って申込む必要があります。さらに、未成年の場合は親権者の同意が必要にな ることが一般的ですので、事前に親権者からの許可取りも必要になります。
カードローンを利用した支払い
銀行や消費者金融が提供するカードローンでお金を借り、それを免許費用に充てる方法です。資金の使い道が自由なため、教習費以外にも交通費や合宿中の生活費などにも幅広く利用できます。審査スピードが早く、最短即日で融資を受けられるのが特徴です。
一方で、運転免許ローンに比べて金利が高めに設定されている傾向があります。そのため、短期間で返済する計画を立てるか、初回利用時の無利息期間サービスなどを上手に活用して、利息負担を抑える工夫が必要です。
車の免許取得を分割払いにするメリット

時間のある学生時代に免許を取りたいけれど貯蓄がない場合や、就職や引っ越しで急に車が必要になった場合には、分割払いでの免許の取得が有効な手段となります。ここでは、分割払いを選ぶ具体的なメリットを2つ紹介します。
・まとまったお金がなくても車の免許を取得できる
・貯蓄を崩さずに済む
まとまったお金がなくても車の免許を取得できる
免許取得には30万円前後の費用がかかりますが、分割払いを利用すれば、手元にまとまった資金がなくてもすぐに教習に通い始められます。「お金が貯まってから」と先延ばしにしていると、教習に通う時間を確保できなくなったり、就職や進学、転勤などで急に免許が必要になった場合に間に合わなくなったりするリスクがあります。
「時間を買う」という考え方で分割払いを利用し、早期に免許を取得しておけると、その後の生活の利便性やキャリアの選択肢まで広げられるでしょう。
貯蓄を崩さずに済む
手元にある程度の貯蓄があっても、それを全額免許費用に使ってしまうと、急な病気や怪我、冠婚葬祭などの予期せぬ出費に対応できなくなる恐れがあります。分割払いなら、手元の貯蓄を残しつつ、毎月の収入から少しずつの支払いで免許を取得できます。
そのため、家計のキャッシュフローを安定させ、不測の事態にも対応できる経済的な余力を残しておけます。特に新生活を始めるタイミングなど、他にも出費が重なりやすい時期には、現金を一気に減らさない選択肢として分割払いが有効でしょう。
車の免許取得を分割払いにするデメリット
分割払いには多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。契約する前にリスクを正しく理解し、自分が許容できる範囲かどうかを慎重に判断しましょう。ここでは、分割払いを検討する際に知っておきたいデメリットについて解説します。
・金利や手数料により支払い総額が高くなる
・免許取得後も支払いが続く可能性がある
金利や手数料により支払い総額が高くなる
分割払いは、金利や手数料がかかるため、現金一括払いよりも支払い総額が高くなります。分割回数を増やせば増やすほど、月々の負担額は減りますが、その分支払う利息の総額は膨らみます。
例えば、免許取得にかかる費用30万円を年率13.8%で36回払い(3年)にした場合、手数料だけで約7万円近く上乗せされることもあります。
「月々数千円なら安い」と安易に考えず、最終的にいくら多く支払うのかをシミュレーションし、納得した上で利用するようにしましょう。少しでも負担を減らしたい場合は、可能な限り支払い回数を減らすなどの努力が必要です。
免許取得後も支払いが続く可能性がある
教習所は順調にいけば2〜3カ月、合宿なら2週間程度で卒業できます。しかし、分割払いの期間を長く設定すると、免許を取得して運転を始めた後も、数年にわたって支払いが続きます。
例えば、36回払い(3年)や48回払い(4年)を選んだ場合、すでに教習所の記憶が薄れている頃にも、毎月口座からお金が引き落とされ続けます。これが心理的な負担になったり、車を購入する際のローンの審査枠を圧迫する可能性もあります。
そのため、免許取得後のライフプランや予想される出費までを考慮した上で、分割払いを利用するようにしましょう。
車の免許取得を分割払いにする際の注意点
分割払いは、免許取得のハードルを下 げてくれる便利な支払い方法ですが、利用する際には注意しておきたい点もあります。仕組みを十分に理解しないまま利用すると、思わぬ不利益につながる可能性もあるため、事前にリスクを把握しておくことが大切です。特に注意したいポイントは、以下の2点です。
・返済が遅れると信用情報に記録が残る
・審査に通らない可能性がある
返済が遅れると信用情報に記録が残る
分割払いで免許費用を支払う場合、返済が遅れると信用情報にその履歴が記録されます。クレジットカードやローンの返済状況は、信用情報機関に登録されており、延滞や滞納があると「支払いに問題がある」と判断されます。
信用情報に傷がつくと、将来的にスマートフォンの分割購入、車や住宅のローン審査に影響が出る可能性があります。たとえ免許取得費用が少額であっても、返済を軽く考えるのは避けましょう。
分割払いを利用する際は、毎月確実に支払える金額かどうかを事前に見極め、引き落とし日や残高をきちんと管理することが大切です。万が一支払いが難しくなりそうな場合は、早めに金融機関やカード会社へ相談するようにしましょう。
審査に通らない可能性がある
分割払いを利用するには、金融機関や信販会社の審査に通過する必要があります。クレジットカードや携帯電話料金の支払いを遅延した過去があったりすると、審査に通らず分割払いを利用できない可能性があります。
特に未成年や学生の場合、本人の返済能力だけでは信用が足りず 、親の同意や連帯保証人が必要になるケースがあります。審査に落ちてしまうと、現金を用意するか、別の支払い方法を一から探さなければならず、教習開始が遅れる原因にもなります。
審査に不安がある場合は、事前に親に相談して保証人になってもらうか、独自の分割払いがある教習所を探すなどの対策が必要です。
柔軟な分割払いなら「LINEポケットマネー」
教習所が提携しているローンが利用できない場合や、すぐに免許費用が必要な場合には、「LINEポケットマネー」の活用が便利です。
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まとめ
車の免許取得にはまとまった費用が必要ですが、一括払いが難しい場合でも諦める必要はありません。カードローンや運転免許ローンなど、自分に合った支払い方法を選ぶことで、無理なく免許の取得を目指せるでしょう。
分割払いには「手元の貯蓄を残せる」「まとまった資金がなくても免許を取得できる」というメリットがある一方で、金利手数料などのデメリットもあります。支払い総額や完済までの 期間をしっかりとシミュレーションし、無理のない返済計画を立てることが重要です。
執筆者
金指 歩
大学時代にFP3級取得。新卒で大手信託銀行に入社、住宅ローンや個人資産運用の営業に従事、複数の銀行業務検定や外務員資格など取得。その後不動産会社や証券会社に勤務したのち、2017年よりフリーライターとして独立、金融系記事や取材記事を執筆。最近は編集者としても活動している。


